妊娠する前の私は、漠然と赤ちゃんができたら、母乳で育てたい。
でも、母乳の出が悪かったらミルクで。
と考えていました。
その考えを赤ちゃんはみな、母乳100%で育てられる!
と教えてくれたのは看護師をしている友人でした。
彼女は高校の同級生。
地元の看護学校を卒業し、東京に就職していました。
東京で結婚し、子供を一人授かっていました。
彼女の赤ちゃんが4ヶ月になった頃、東京に遊びに行き、
母乳のみで育てていることを知りました。
ああ、彼女はおっぱいの出がいいんだな。と思っていたところ、
母乳100%で育てるには、妊娠中からの食事の努力と、
出産する病院選び、出産後におっぱいをケアしてくれる助産婦さんの
存在がとても大切だということも教えてくれました。 |
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そして、そのことを頭の片隅に置いてから、約2年後私も妊娠することになります。
不妊治療の末に授かったこともあり、また妊娠中は3度の入院を経験し、
妊娠期間の半分を病院で過ごすことになった私は、無事出産したら、
絶対に母乳で育てたいという気持ちが強くなりました。
実際、育児をしていて一番私を助けてくれたのはおっぱいでした。
夜泣きで大変だったときはもちろん、イライラしたときも、
3分でも5分でもおっぱいを吸わせてやると私も赤ちゃんも
すーっと気持ちが落ち着いたことは何度もありました。
外出するときも、ミルクやお湯を用意しなくて良いこともとっても便利でした。 |
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妊娠中の食事のことに関してはいろいろな、考え方がありますが、
私は彼女の教えてくれた、桶谷式の母乳育児に共感し、
本を購入して読むことにしました。
話には聞いていたけど、食べてはいけないものがたくさんありすぎる…。
私の好きなものも結構多いなあ…と思いましたが、赤ちゃんのため!
でも問題は、妊娠中から入退院を繰り返していた私は、
退院しているときも実家にいたので、食事は母が用意してくれていました。
産後もしばらくお世話になることになるのですが、
この母の考えを変えてもらうのが何より大変でした。
30年以上前に出産を経験し、当時は食事は自分と赤ちゃんの
2人分食べるのが当たり前の時代。
はじめは何を言ってるの?
と言った感じで全く受け入れてくれる気配もありませんでした。 |
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しかし、時間をかけて今と昔の食事事情の違いを説明し、
母が一番下の弟を妊娠中に妊娠中毒症になり、現在でも
高血圧症であることから、その危険性と食事との関係も
とても大切であることも分かってもらうことにしました。
私なりに妊娠中、授乳中、産後入院中に食べて良いもの、
悪いものをまとめ、実家の冷蔵庫に貼っておきました。
これは、結構効果がありました。
毎日見ていると、気にもなるらしく、父もへぇ〜といろいろと話に乗ってきたりして。 |
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妊娠中
※アレルギー予防の為、牛乳・卵・大豆は毎日食べないこと。
※化学調味料、食品添加物、インスタント食品、缶詰は避ける。
※体重は妊娠前の8kg増を上限とすること。 |
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積極的に
食べるもの |
極力避けるもの |
ときどきはOK |
| 穀物 |
主食は3食米を
基本にすること。 |
菓子パン、ラーメン、
カレーライス、
ハンバーガー、栗 |
発芽玄米、胚芽米、
麦飯粟、きび、
うどん、そば、
そうめん、冷や麦 |
| 肉 |
|
脂肪分の多いところ |
レバー
(新鮮なもの) |
| 魚 |
白身魚、貝類
(特に牡蠣)、
えび、いか、たこ |
|
青魚は新鮮な
ものを少量 |
| 海藻 |
ひじき、わかめ、
こんぶ、のり、
もずく |
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| 野菜 |
小松菜、
チンゲン菜、
切干大根、
大根葉、
にんじん、
かぼちゃ、
ほうれん草、
いも類、きのこ類 |
生野菜、筍などの
アク強いもの、
季節外の野菜
(特に夏野菜は
体を冷やすので
冬に食べないこと) |
|
| 果物 |
ドライフルーツ |
日本にないもの。
体を冷やすもの。
パイナップル、
すいか、柿、梨、
バナナ、ぶどう |
いちご、りんご、
みかん
グレープフルーツ |
| 飲み物 |
番茶、ほうじ茶、
麦茶、ハーブティ |
コーヒー、紅茶、
ココア、甘いジュース、
炭酸飲料、お酒 |
100%のジュース |
| その他 |
ちりめんじゃこ
(塩抜きしたもの)
煮干し、
干ししいたけ、
味噌、
かんぴょう、
ごま、豆腐、 |
揚げ物、洋菓子、
甘いもの、ナッツ類、
アイスクリーム、
激辛食品、
香辛料のきついもの |
乳製品、
油揚げなどは
しっかり油抜きを
してから食べる。
にんにく、とうがらし |
妊娠中は…
※特に避けるべき食べ物以外は、何でもバランスよく食べるようにする。
※同じものばかりを食べないように気をつける。
※カルシウム、鉄分を意識して多く取るようにする。
※おなかの張りを避けるために、揚げ物、脂っこいものを避ける。 |

産後入院中
| 作って持ってきて欲しいもの |
持ってこないで。 |
※にんじん、干ししいたけ、ごぼう、あげ、
こんにゃくのたくさん入った炊き込みごはん
!とり肉は入れないこと。
※高野豆腐、かんぴょう、干ししいたけ、
切干大根、ひじきなどの煮物
!肉を入れて炊かないこと。
!炒めて、炊く時も油で炒めないこと。
※なます(砂糖ひかえめ)
※おひたし(春菊、小松菜、ほうれん草)
※ちらしずし(乾物たっぷり)
※豆ごはん
※ひじきごはん |
※甘いもの
※揚げ物、脂っこいもの
※ジュース
※果物 (いちご、りんご、
みかん、グレープフルーツはOK) |

授乳中
※化学調味料、食品添加物、インスタント食品、缶詰は避ける。
※とにかく油分、脂肪分を取らないこと。
※塩分ひかえめ、うす味にすること。
※特に夕食は高カロリーのものを食べない(乳腺炎予防)。
※食物繊維(海草・豆類・きのこ類・野菜・いも)は毎日食べる。 |
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積極的に 食べるもの |
極力避けるもの |
ときどきはOK |
| 穀物 |
主食は3食米を
基本にすること。
毎食2杯を目標に。 |
赤飯、お餅、
菓子パン、
ラーメン
カレーライス、
ハンバーガー、栗 |
発芽玄米、
胚芽米、
麦飯、粟、きび、
うどん、そば、
そうめん、冷や麦 |
| 肉 |
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全般。
特にトンカツ、
ステーキ、すき焼き、
ハム、ハンバーグ |
どうしても食べたい時は赤身(しゃぶしゃぶ)、ささみをたっぷりの野菜と一緒に |
| 魚 |
白身魚、
貝類(特に牡蠣)、
えび、いか、たこ |
うなぎ、数の子、
あわび、あなご
生魚(刺身・寿司)、
練り物 |
青魚は新鮮なものを少量とるようにする
まぐろの赤身 |
| 海藻 |
わかめ、こんぶ、
青のり
焼のり |
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| 野菜 |
小松菜、
チンゲン菜、
切干大根、
大根葉、
にんじん、
かぼちゃ、
ほうれん草、
いも類、きのこ類、 |
生野菜、筍などの
アクの強いもの、
季節外の野菜
(特に夏野菜は
体を冷やすので
冬にたべないこと) |
|
| 果物 |
ドライフルーツ |
日本にないもの。
体を冷やすもの。
パイナップル、
すいか、柿、梨、
バナナ、ぶどう |
いちご、りんご、
みかん、
グレープフルーツ |
| 飲み物 |
番茶、ほうじ茶、
麦茶、ハーブティ
毎食野菜のたっぷり入った具沢山の味噌汁、
お吸い物をとる |
コーヒー、紅茶、
ココア、炭酸飲料
甘いジュース、
オレンジジュース
お酒 |
100%のジュース
牛乳は加熱して
スープなどに |
| その他 |
ちりめんじゃこ
(塩抜きしたもの)
煮干し、
干ししいたけ、
味噌、
かんぴょう、
ごま、豆腐、
大豆、大豆製品 |
揚げ物、洋菓子、
和菓子、甘いもの、
ナッツ類、
アイスクリーム、
激辛食品、
乳製品、みりん、
マヨネーズ
香辛料のきついもの |
卵は1日1個まで
(アレルギーのある時は×) |
食事日記…
湿疹が出る、おしりが赤くなる、便秘、下痢、げっぷが多い、
目やにが出る、おならが多い、お乳を吐く、便がくさい、
おなかが張る、など赤ちゃんの体の変化とあわせて記録すると
合わない食べ物(アレルギーなど)がよく分かる。 |
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そして次は出産する病院。
病院によって母乳育児に対する考え方はいろいろです。
母乳の出を良くするも悪くするも、この出産後1週間がとても大切な時期です。
ポイントは、出産後すぐから母子同室、和食中心の食事と、
積極的におっぱいのケアをしてくれる助産師さんがいるかどうかです。
本を読んだり、友人の話を聞いたりしてそんな病院はないかと探しましたが、
切迫流産や切迫早産で入退院を繰り返していたこともあり、
当時主人の祖母、そして父が相次いで亡くなったりしていたこともあり、
入院してお世話になっている病院からの転院をすることで
これ以上、主人に心配をかけたくないという思いから、転院することなく、
同じ病院で出産することにしました。
そこで、念のため桶谷式の手技でケアしてくれて、自宅に出張してくれる
助産師さんを探しておくことにしました。 |
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出産した病院は総合病院で、出産後2時間は母子別室で管理。
その後も退院まで私は4人部屋で、赤ちゃんは新生児室。
赤ちゃんが泣けば24時間ナースコールで呼ばれますが、
私を呼ぶ前にミルクを飲ませられていたこともありました。
辛かったのは、出産後3日目頃からおっぱいはどんどん張り始め、
乳腺が開通していないので、おっぱいは石のようにがちがちになりました。
寝返りを打つこともできず、病室から新生児室まで歩いていくのも
ままならなくなりましたが、特に、おっぱいのケアをしてくれる
助産師さんはいませんでした。
それどころか、新生児室の看護婦さんには腫れて熱を持ったおっぱいを
ガンガンもまれたりして出産以上の激痛を味わうことになりました…。
本当に痛みで涙が止まりませんでした。
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赤ちゃんは2632gと小さく生まれたことと、私の乳頭が扁平なこともあり、
授乳の前後で体重を計るのですが、ほとんど増えることもなく、
ミルクを与えられていました。
毎日毎日、新生児室に通うたびに、早く家に帰りたい。
こんなところにいたら母乳でなんか育てられなくなる。
と思いながら過ごしていました。
退院した日すぐに、調べておいた桶谷式のケアをしてくれる
助産師さんに連絡し来ていただくことになりました。
目からウロコとはこのことでした。
ベッドに仰向けになり、搾乳してもらうとピューピューとお乳が噴出してきます。
信じられませんでした。
しかも、ほとんど痛くないばかりか、たまっていたお乳が出て
気持ちよさも感じるくらいです。 |
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小さく生まれて、舌小帯短縮症(舌の裏の筋が短い)のため、
口が大きく開けられず、うまくおっぱいに吸い付くことが
できない赤ちゃんでしたが、体重が4500gになる頃には口も
大きくなるからと励まされました。
抱き方も横抱き、縦抱き、フットボール抱きと
いろいろ教えていただき、2ヶ月で母乳100%にすることを
目標に頑張っていくことにしました。
とは言っても、吸い付くことが上手でないと、乳首は切れて
血が出ることが止まることはありませんでした。
痛くても、赤ちゃんを抱っこして大声を上げるわけにもいかず、
また、あまりに傷が深いとおっぱいと一緒に血を飲んでしまうことになり、
せっかく授乳しても後で吐き出してしまうことになるので、
両方のおっぱいの傷が深くならないように手当てをしていくことも
大変でした。 |
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授乳ってこんなに、痛いものなのかな。。。
絶対に母乳で育てる!という決心がなかったら、
そして赤ちゃんにとって最高の栄養は母乳という信念がなかったら、
とっくにミルクにしていたと思います。
2ヶ月が目標でしたが、1ヶ月を過ぎるころ、母乳100%になっていました。
食事には十分に気をつけていたつもりでしたが、やはり何度かの
乳腺炎を経験しました。
夜中の授乳を怠ったりしたときも、はっと目を覚ましたときには、
おっぱいがガチガチということも時々ありました。 |
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赤ちゃんに飲んでもらえれば、良くなることもありますが、
それが難しいとき、また夜中だったりすると、すぐに助産師さんに頼ることもできず。。
そんなとき、一番効き目があって私を助けてくれたのは
じゃがいも湿布でした。
自然のもので効果も抜群なので、乳腺炎で苦しんでいる方は
是非、試してみてください。 |
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用意するものはじゃがいも、酢、小麦粉、薄い布、ガーゼ。
湿布の作り方
・じゃがいもの皮をむき、おろし金ですりおろす。
・じゃがいも中1個に対し、酢を1〜2滴入れる。
・小麦粉を入れて、耳たぶより少しやわらかめにする。
・薄い布に2〜3ミリ程度の厚さにのばし、その上にまたガーゼをのせる。
・ガーゼの方を患部にあてる。
注意点
・酢を入れすぎない(かぶれの原因)
・かぶれやすいときはガーゼを2〜3枚重ねる
・授乳するときははずし患部をふいてから飲ませる。
・乳輪、乳頭にはあてない
・乾燥したら交換する
(一日分作りおきし、タッパーにいれて冷蔵庫で保存できる)
・衣類を汚し、しみになりやすいのでタオルなどを当てておくと良い。
・湿布の上からビニール、ラップなどはあてない。
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母乳育児生活も娘が1歳6ヶ月のときに、自然と卒乳し
終わることになりました。
言葉も少し出るようになり、おっぱいが欲しくなると胸を指差し
「ぱいぱい」と言って来ていました。
寝るときだけはおっぱいが離せなかった娘も、
季節は春、外遊びもするようになり、疲れて
自然と寝るようになりました。
気が付けば、2日間おっぱい飲んでないな…。
お風呂に入ったとき、おっぱいを見せながら
「○○ちゃん、おっぱい飲んでないけど、バイバイするの?」
と聞くと、
あっさり「いいよ。」
ちょっと拍子抜けする感じでしたが、たくさんの幸せな思い出をくれた
私の母乳育児はこれで終わることになりました。
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